2013年10月23日
『旅のしおり2013』が終演して、いま僕が思うことを書きます。
春に行われたワークショップオーディションから始まった、長いようで短い旅でした。
オーディションには、面白い人、芝居の上手い人がたくさんいました。
みんなすごいなあと思いましたが、「ブルドッキングヘッドロックが好きだ」という気持ちと、「喜安さんの脚本で芝居がしたい」という気持ちでは誰にも負けていなかったと思います。
「絶対受かる!絶対上手くいく!」と何度も自分に言い聞かせました。
結果のメールが届いた時、ガッツポーズをしました。
メールを開く前からガッツポーズの準備をしていました。自信があったから。
今回、僕にとっては初舞台でした。
「場当たり」とか「ゲネ」って何?という状態からのスタートです。
「勉強」というテーマを持って挑み、本当に多くのことを学べたと思います。
初めて役をもらえた瞬間に感じた喜びはこれからも忘れずにいたい。
それから、役作りの仕方は人それぞれなんだなあと感じました。
僕にはまだ自分なりの役作りの仕方なんてものは無く、試行錯誤の繰り返し。
うまくできたのかはわかりません。ただ、僕自身が「ポコ」という役と仲良くなれた、「ポコ」と友達になれた、という気はしています。
本番の舞台を経験して、初めて見えたものがたくさんありました。
お客様が反応する箇所も反応の大きさもステージ毎に全然違いました。
なるほど、舞台は生ものなんだなと。
大阪での大千秋楽。ダブルカーテンコールが終わり、楽屋に戻る階段を登っているとき、僕は泣いていました。
最後の最後でダブルを頂けた感動とか、もうこのメンバーでこの作品をやることはできない寂しさとか、いろんな想いが混ざって涙が溢れてきました。
まさか泣くとは思ってなかったし、恥ずかしかったので、涙が収まるまでみんなの方を見ないようにしていました。気づいていた人がいたのかはわかりません。
本当は泣いたことなんて書くつもり無かったんですが、たまたま昨日読んでいた本に「弱い部分を隠すのはずるい」と書いてあって、なるほどなと、弱い部分を見せることも必要なのかもしれないと思って書きました。
今回、舞台というのは本当に多くの人に支えられて作られていることがわかりました。
いろんな人に助けてもらいました。
皆様に感謝感謝です。
「人生とは旅であり、旅とは人生である」
サッカーの中田英寿さんが引退する時に残した言葉。
大好きな言葉です。
本当にそう思います。
『旅のしおり2013』は終わりましたが、次の旅に向けて僕も準備を始めようと思います。
ひとまず、
「HOME SWEET HOME」
では、また。
浦嶋建太
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